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GT-Rより水野和敏さん

行ってきました、10月18日のGT-Rマイナーチェンジ説明会。日産が誇るスーパースポーツの初めての大がかりな進化ということで、マイチェンにしては大規模な発表会が、横浜市の日産グローバル本社で開かれました。現場で配られたプレスリリースには、自信たっぷりの文言が並びます。

 

「日産GT-R 11年モデル(マイナーチェンジ)を発売」(日産公式ウェブサイトはこちら)

http://www.nissan-global.com/JP/NEWS/2010/_STORY/101018-01-j.html

 

「燃費を8.5km/ℓ(10・15モード)、8.6km/ℓ(JC08モード)に向上させながら、最高出力を530ps/6,400rpm、最大トルクを62.5kgm/3200~6000rpmと大幅に向上」

 

「ダウンフォースを約10%向上させながら、空気抵抗係数をさらに低減(Cd値0.27→0.26)するなど、世界トップレベルの空力性能をさらに向上させた。」

 

サーキット走行専用のGT-Rで、特約サービス工場協会がサーキット専用部品を装着して販売する Club Track editionを新設。購入者はプロドライバーのマンツーマン指導によるレーシングスクールを受講したり、専用のレースを楽しむことができるなど、様々なプログラムを用意した」

 

20種類の組み合わせから選択できるインテリアや一人ひとりのドライビングポジションにあわせて専用セッティングされるBOSEオーディオなど、お客さまのどのようなわがままにもお応えするEGOISTを新設」

 

マイナーチェンジした日産GT-R外観の意匠

マイナーチェンジした日産GT-R外観の意匠は最低限の変更にとどめられた。開発の水野和敏氏いわく、「ころころデザインを変えて中古車価格を下げたくない」。

変更点はまだまだありますが、 ほとんどのパーツに手が入れられているため、すべては書ききれません。ただ、ひとつだけ3年前のGT-R登場時と変わらない点があります。それは車両ではなく、開発トップの水野和敏さんの“調子”です。この方はかつてCカー(レーシングカーですね)の開発に携わっていて、GT-Rにもその時代に培ったノウハウをふんだんに盛り込まれているのですが、とにかく、しゃべる口調と内容が特徴的で魅力的なのです。我々自動車メディアの間では“水野節”とも言われています。それがまったく変わっていなかったことがうれしかったのです。

 

言っていることは、嘘じゃないんでしょうけど、表現がすべてセンセーショナルです。極端です。インタビューしたら見出しにしたくなるような言葉を連発するのです。たとえば……

 

「300km/hはドイツ人にとって生活スピードなんです」

 

前後を聞いていればわかるんですよ。実際、アウトバーンでは、クルマの性能と腕さえあれば、15~20分間ほど300km/hで走り続けられる区間があるようです。けれど、出せるクルマってほとんどないし、数少ない候補の1台である911ターボのオーナーだって、半数以上は一度も300km/hを経験したことがないんじゃないでしょうか。そ、それを生活スピードって! 

 

「4輪に均等に荷重をかけ続けることこそ自動車メーカーの仕事」

 

ほかにもっとあるでしょう! いや、確かにそれも大事な仕事のひとつでしょう。しかも水野さんはそれだけが仕事だとはひと言も言ってません。けれど、けれども、話が足まわりの話題になった瞬間、最初に突然「4輪に均等に荷重をかけ……」。聞けば聴くほど反語的で、まるで「それさえやっておけば大丈夫。でもそれが一番難しく、本当にこれができている自動車メーカーがあるかい?」と言わんばかりの表情です。

マイナーチェンジの内容について話す水野氏

マイナーチェンジの内容について話す水野氏。会場には立派なプレゼン用画面があるのだが、これがないと落ち着かないという理由からホワイトボードも併設。小松政夫氏ではない。

そして、しまいには聞いている我々にも、そのノリを強いるんです。

 

「皆さんもトランクにボトルケースが入っているかどうかで操安性がまるで変わるのを感じると思いますが……」

 

いや……すみません、ボトルケースってのが何本入りなのかわかりませんが、はっきり自信はないです、僕は。ガタゴトと揺れて初めてボトルケースが入っているとわかるくらいで。

 

そうそう、3年前の登場時の発言で印象に残っている発言があります。前後重量配分が50:50のスポーツカーを引き合いに出して、挑発気味に、

 

「50:50なら全高10mでもいいんですか?」

 

ともあれ、水野さんのお話、毎回聞くのが楽しみです。この際、言ってることがホントだろうとウソだろうと関係ありません(いや100%ホントに決まってますが)。ほかの日本車も、開発者がこれくらい商品に自信をもってプレゼンテーションしてもらえれば、まずメディアが引き込まれ、続いてターゲットユーザーも引き込まれていくのではないでしょうか? 新型GT-Rは11月17日に発売。詳細はまもなく各種自動車メディアでどうぞ(←自分たちでやれ)。

バニョール編集長 シオミ

今回新設されたClub Track Edition

今回新設されたClub Track Edition。シートは一座、消火器付き、ロールバー入りで、もちろん公道走行不可。基準車とほぼ同じ価格になるとのことで、プラス300万円ほどを支払うことで、車両を保管してもらえ、走行時にサーキットまで運搬してくれるほか、年数回、データロガーなどを駆使したプロドライバーによるマンツーマンのドライビング指導が受けられるパッケージも販売される予定。日産版FXXプログラム!

GT-R
GT-R 

07年12月-  (869.4万-1575.0万円)車名から「スカイライン」の文字が消え、単独のモデル名となったスーパースポーツカー・GT-R。11年のマイナーチェンジでは、サーキット専用グレード「クラブトラックエディション」と、オンデマンドで制作される「エゴイスト」が追加されたほか、空力性能を高めたデザインを採用している。

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